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陳情「哲学堂公園内におけるラジオ体操を継続する場所について」に対して賛成討論をしました。

平成29年第4回定例会で哲学堂公園についての陳情について、以下とおり、賛成討論をしました。

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第16号陳情 「哲学堂公園内におけるラジオ体操を継続する場所について」について賛成の立場から討論いたします。
 哲学堂公園は哲学の思想と世界観を垣間見ながら散策を楽しむことができる場であり、四季折々の豊かな自然で私たちを憩わせる場であります。今後、園内の施設の維持補修をしっかりと行っていくこと、開園当時の武蔵野の面影を取り戻すべく、木々の保全・植え替えなどが求められています。
 なお、創設期の哲学堂公園の植生はアカマツを中心とした疎林でしたが、現在は戦後に海外や西日本からの外来種、とりわけクスノキやヒマラヤスギなど外来種が増えてしまいこれらの木については伐採と創設期の武蔵野の面影のある樹木への植え替えが平成24年作成の哲学堂公園保存管理計画でうたわれています。また、国立研究開発法人森林研究・整備機構の森林総合研究所は大都市周辺にある森林について日本固有の希少種が減り外来種が増えてしまっている問題を指摘しています。
 今回陳情にあがっている、児童遊園は太陽の直射日光を和らげる緑に囲まれ、園内で伐採されたクスノキを利用して作られた遊具をはじめとする子ども達のための遊具があり、子ども達が遊び、ラジオ体操をする人がいて、軽い運動をしたりする人の姿が見られる場所となっています。
 現在、区行政も児童遊園の面積を極力広く残し、ラジオ体操などができる十分な面積を確保するよう努力をされているとのことですが、今回陳情にあがっているラジオ体操や、子ども達の遊び、多くの人の軽い運動といった健康増進のための機能をしっかりと区の健康作りや公園整備の考え方の中で考慮し、施策を進めていくことや、園内の工事期間中も代替の場所がしっかりと提供されることが必要です。
 また、今後の公園整備の中で児童遊園の面積を削り、樹木の伐採も予定されていますが、児童遊園については景観を守っていくエリアの外にある施設ではありますが、保存管理計画では、児童遊園のエリアも文化的重要であるゾーンへのアプローチとしての景観がうたわれています。なお、歴史民俗資料館に確認をしたところ井上円了の思想に合った開設当時の児童遊園はもともと木はほとんどなかったエリアだったそうであることも申し添えておきます。
 なお、削る面積や伐採する樹木については公園全体の考え方との調和を図りつつ、必要最低限にとどめるとともに、現在の児童遊園に伐採した木を使った遊具があるように、今回伐採せざるをえない木に関しては再利用を検討すること、また、開園当時の状況を鑑みながら開園当時の面影を踏まえた新たな植樹を行うこと、新施設が公園全体と調和のあるものとなるようにしながら、他の利用をしている人がいてもラジオ体操が十分にできる広さ以上の面積の確保をすること、木陰などがどのような状況になるのかを長期的な視点で考え、夏場の熱中症を防ぐとともに木々をはじめとする緑の保全を図るなど、ラジオ体操を含む児童遊園を利用される区民への良好な環境の維持・整備を求めつつ、賛成の討論といたします。

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*手元の原稿からの転載であるため、実際の討論と言い回しなどに若干の違いがある場合があります。

by wishizaka | 2017-12-12 23:06
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