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R2年度第1回定例会 質問総括質疑(4)感染症対策とパニックの防止について

219日に行った本定例会における一般質問の内容です。

私の手元の質問原稿と、行政側からの答弁(回答)の走り書きです。

また、実際はすべての質問を言い終えた後、全ての回答をもらう形で実際の質問はなされていますが、

分かりやすいように、一問一答式に近い形で整理して掲載しています。

実際の内容と異なる場合があります。

正確な内容は1~2か月後にホームページ等で公開される会議録をご参照ください。

 なお、★…… で書いている部分は、現段階での私の補足説明や気づいた点などです 】

 (4)感染症対策とパニックや中傷の防止について

石坂:今回は、国際的な人の移動が増えるワールドカップやオリンピックなどと関係のない時期にではありますが、コロナウイルスの問題が発生し、中野区近隣でも感染者が出ています。感染症蔓延の条件は、病原体の持込みにつながる移動と、生活、衛生環境の悪化につながる過密などが挙げられています。特にオリンピック・パラリンピックなどの国際的な競技大会や大規模なイベントにおいてはこの二つの条件が満たされます。今回のコロナウイルスに限らず、感染症対策が必要です。

 なお、感染症の中には、麻疹、風疹、髄膜炎菌、インフルエンザのように、予防接種で防げるものがあります。麻疹や風疹のように、区民全体にこれを機に改めて予防接種を促すもの、髄膜炎菌のように、一般市民以上に濃い接触の機会があるボランティアを含めた関係者や感染症リスクの高い人に予防接種を促すこと、さらには区有施設や福祉施設での感染拡大を防ぐための職員や施設利用者などへの配布用のマスクの備蓄と配布、消毒などの方法の検討も考えられます。我が区の感染症に対する安全策を改めて整理し、区民に示して、コロナウイルスを含みつつ、それだけにとどまらない感染症への注意喚起を促し、先に述べたような対応を進めていくことが必要であると考えますが、いかがお考えでしょうか、お答えください。

保健所長: お話がございましたマスギャザリングもそうでございますし、また、一方では感染者に共通する感染源対策や感染経路対策、あるいはワクチンなどの免疫をきちんとつけておくということが重要です。しかし、これがなかなか実行とそれから継続につながらない課題を持っていることは十分認識をしてございます。また、感染症は、今コロナウイルスの関連でいろいろ御相談を受けていても、検査法ですとか、潜伏期間の考え方ですとか、一般の方には情報提供をしていても、それを御理解いただいて行動につなげていくというのがなかなか難しい点もある。この点も十分認識をしてございます。

 区では、別の会派の御質問でも申し上げましたけれども、主にホームページを使いました、様々な疾患別ですとか、こういう行動を取ってくださいと、共通することですとか、コーナーを設けるような形で感染症の知識を活用するように働きかけをしてまいりました。今後半でお話がございました福祉施設や様々な類型の施設の方が、それぞれの立場できちんと感染症対策を取っていくということも含めて、一旦体系化をし、また、分かりやすい形でそれをそれぞれにお使いいただくということの重要性は考えてございます。ちょうど昨夜、日本医師会の横倉会長でしたか、ワンチームという言葉を使っておいでになりました。こういう言葉を意識しながら、体系的な感染症対策について、今回の経験も含めて深めたいと考えてございます。

石坂: 忘れた頃にやってくるということがありますので、ぜひしっかりとふだんからの対策をお願いいたします。

 なお、かつて国内では、1980年代に起きたエイズパニックがありました。松本エイズパニックでは、松本市のクラブで働いていた女性がエイズ感染者と特定され、女性の働いていた店や彼女の客を探しにマスコミが松本市に押し寄せるという事態に陥り、入浴での感染や空気感染のリスクがないにもかかわらず、多くの外国人女性が銭湯での入浴を拒否され、スーパーでの入店を断られました。また、彼女の客とうわさされた日本人男性は村八分の扱いを受けました。

 また、神戸エイズパニックでは、発症した日本人女性と接触のあった男性たちが、差別の発生などを恐れて採血検査を拒否しましたが、被害者であるはずの人たちが周囲への感染を蔓延させる加害者のような報道までなされました。やがて、ついには、松本市民全員が県外で宿泊を断られたり、松本ナンバーの車が追いやられるような事態になりました。

 感染症において、感染源に近づかない、あるいは断つなどの予防は重要です。しかし、不必要に不安をあおることは避けなければなりません。いざというときにパニックにならないように、冷静な対応ができる啓発が日頃より必要です。海外からの感染症に対して、それ以前から日本に住んでいる外国人に対する差別が助長されるようなことや、万が一最初の感染者や発症者が中野区民だった場合に、中野区民が敬遠されたり、逆に他自治体の住民を敬遠したりすることがないようにすること、そして、感染者のいる地域在住の子どもが通学先の学校でいじめや嘲笑の対象とならないようにする必要があります。非常時に必要以上の恐怖心がかき立てられ、個人の尊厳が蹂躙されることがないように、日頃からの人権意識の涵養を図ることが必要と思いますが、いかがお考えでしょうか。

企画課長: 中野区健康危機管理対策本部におきまして、新型コロナウイルス感染症の対応に当たりましては、人権の尊重を旨として行動し、人権が尊重される環境づくりに努めることなどを基本的な方針として確認し、取り組んでいるところです。また、人権尊重意識の涵養を図るため、日頃から様々な普及啓発事業を行ってございまして、今後もさらなる工夫を図ってまいりたいと考えてございます。


(★… 日本国内で、新型コロナウイルスを巡り、個人の尊厳が侵害されかねない、オピニオンリーダーの発言や、不安に基づく蔑視が問題となってきています。一方海外では、欧州の一部の国で、新型コロナウイルスの感染者が出た街で日本人が自宅に生卵を投げつけられる、サッカーの試合会場から日本人観光客が追い出されるという事件が発生しています。不安と無知の連鎖が思考停止や差別やヘイトを生み出す恐れがあります。また、今回の質問では触れませんでしたが、冷静さを欠いた思考停止による、デマに基づく買い込み、他にも必要としている人がいるという想像力の欠如やより感染リスクや感染した場合の重篤化リスクの高い「感染症における弱者」を視野に入れない必要物資の買い込みも問題です。)




by wishizaka | 2020-02-28 18:10 | 議会内の活動(質問など) | Trackback
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