令和3年度第3回定例会において、10月15日の本会議で、 「第51号議案 中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会条例を廃止する条例」 に反対の立場で討論をいたしました。 手元の原稿を元にした内容は以下の通りです。 ==以下== 第51号議案 中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会条例を廃止する条例 に反対の立場で討論を致します。
第1条 中野区の男女共同参画及び多文化共生に係る施策について総合的かつ効果的な推進を図るため、区長の附属機関として、中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会を置く。 第2条 審議会は、区長の諮問に応じ、男女共同参画及び多文化共生に係る施策を推進するために必要な事項を調査審議し、答申する。 とあります。
また、この条例成立に先立つ、令和2年(2020年)1月31日の総務委員会資料「男女共同参画・多文化共生等の推進に向けた今後の取組について」では、
審議会で検討を想定している主な内容として、 「(1)中野区男女平等基本条例の改正 改正する条例は、男女共同参画・多文化共生等の推進における指針として位置づけ、ダイバーシティ(多様性)や多文化共生の視点を踏まえ、性別のみならず、性的指向・性自認、国籍等を理由とした差別的取扱いの禁止について新たに規定するとともに、パートナーシップ宣誓にかかる規定整備を含めた改正条例のあり方について検討する。 条例改正にあたっては、幅広い意見や専門的見地からの提言を受けるため、区民、有識者等により構成される(仮称)男女共同参画・多文化共生推進審議会を設置する。」 また、さらに先立つ、酒井区長の選挙の公約では、詳しい政策として、 「①人権の尊重・差別の禁止 *『中野区男女平等基本条例』を改正し、性別による差別の禁止に加え、性的指向・性自認(SOGI)や国籍等に関する差別の禁止を導入し、『多様性を認め合い男女共同参画と多文化共生を推進する条例』とします。また、区長の附属機関として、常設の男女共同参画・多文化共生推進審議会を置くなど、実効性のあるしくみに変えます。この条例により、特に、学校現場を含むあらゆる領域におけるLGBT差別の解消に取り組みます。 (中略) *同性パートナーシップ条例を制定します。」 とありました。
当該審議会の答申に基づき、制定が目指される「人権を尊重した多様性を認め合うための条例」について反対をするのではなく、むしろ、答申を見る限り、あまねく区民の人権や多様性を尊重するその条例ができることについては促進をしたい立場でいます。 しかし、区長の公約であり、審議会立上げの際に説明の在った「男女共同参画・多文化共生」に対象を絞った条例と比べ、あらゆる人の人権を尊重する理念条例的な要素や、包括的な要素といった所が色濃くなっております。また、「パートナーシップ宣誓にかかる規定整備を含めた改正条例のあり方」について検討が十分にされたように思われません。
区長の公約や、それに基づく「中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会条例」の文言から考えれば、男女共同参画を進める現行の条例改正、多文化共生についての条例化、同性パートナーシップを含むLGBTに関する条例上の明文化を行うべきですが、先日の私の一般質問での(区長の)答弁は「多文化共生や LGBT の人権等に関わる条例は別に制定することの是非も含め、研究を行ってまいります。」というものでした。 全ての人の人権を尊重する条例がつくられる中、個別施策層に対する別個の条例を定める事や時代のニーズに即したものに改正していくことについて、「中野区子どもの権利に関する条例」の制定を目指している子どもに関してのみ進み、他の施策層が放置され、「制定することの是非」を改めて「研究」することから始めるという答弁は納得が行くものではありません。 当該審議会は、今後も存続させ、「人権を尊重した多様性を認め合うための条例」制定後に改めて、個別施策層に関する別個の条例づくりに向けた引き続きの検討を行うべきであり、新たな諮問をし、その検討に着手すべきです。 そのため、中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会を存続させるべきであり、中野区男女共同参画・多文化共生推進審議会条例は廃止すべきでないと考えます
以上反対の討論といたします。
by wishizaka
| 2021-11-14 00:46
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