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石坂わたると「絵本・物語」

 カテゴリ「石坂わたるの引き出し」では、
活動の報告や、政治についての考え方とはまた違う、
石坂わたるが日頃考えている事、日頃行ってきたことなどを書くことで、
石坂わたるがどんな人間なのか、どんな基盤の上に立って議員活動をしているのかを知ってもらうための、
その分野に関する自己紹介や、体験・考えなどを書き記していきます。


絵本・物語

=石坂わたると、絵本・物語を巡る経緯=
*学部生時代に自治体主催のストーリーテリング(物語の口承)の講座を受講・修了
*幼稚園教諭免許取得時に明星大学にて絵本作家なかがわちひろ先生による「なかがわちひろと絵本の楽しみ」の講義を受講(単位認定されない選択科目)
*幼稚園実習における研究授業として「絵本の読み聞かせ」を行う。
*知的障害養護学校小学部での教員時代に教科書に代えて各児童毎に購入する学習指導用の絵本の選定を担当
*議員になった後の時期に、なかの育フェスで絵本を中心とした古本市を担当(絵本の目利きと、ボランティアの小学生と一緒の販売等。売上げは全額イベント全体の運営費へ)

=関連した資格・免許等=
*司書教諭
*保育士
*幼稚園教諭

=好きな絵本=

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*100万回生きた猫 ( 佐野 洋子 作    https://amzn.asia/d/eKTyTbB )
*はらぺこあおむし ( エリック・カール作  https://amzn.asia/d/7fwGkV0 )
*みんなうんち   ( 五味太郎 作    https://amzn.asia/d/6qmG1lP )

=好きな児童向けの物語=
*テイザン    (「魔法のオレンジの木―ハイチの民話」より https://amzn.asia/d/de7qFw2 )
*ねぎをうえた人 (「ねぎをうえた人 朝鮮民話集」より https://amzn.asia/d/5TFO2zj )

 

=コラム=
(1)子どもを惹きつける絵本
 「先生、~~の絵本をうちでも読み聞かせているんですが、なかなか興味を持ってくれなくて」と言われることがありました。
 よくあるのが、メジャーの昔話の絵本の場合、複数の出版社・絵本が出版していることがあります。こうした中で、「子ども騙しレベルの絵本」を子どもは見抜きます。同じストーリーでも、絵のよさ、言葉の選定のよさによって、惹きつける力は大きく異なります。クォリティの高い絵本を選ぶことが大切です。何が良いのかわからないという方は、最初はちょっと値段は張りますが、ぜひ、特にロングセラーのハードカバーの絵本を選んであげてください。こうした名作絵本の読み聞かせを何冊か続けていくといい絵本を選ぶ大人の側の目利きをする力も高まります。
 また、全く同じ絵本を選んでも、字面通りに読めばよいというものでもありません。ストーリーを追う中で、絵を観る中で、ここぞというポイントで読み手と子どもとの間で会話を挟んでみたり、ページをめくるときに子どもの期待を膨らませるような間を取ったり、文字を読むときの声色やテンポを意識したり、こうしたちょっとのことで子どもの目の輝きや反応は大きく変わります。
 私自身も、仕事として子ども達に読み聞かせをしている時に、「あ、今回は上手くいかなかった!」、「今回は失敗した・・・・」という経験もたくさんしました。特に疲れている時や、次の活動との兼ね合いで時間が限られていて焦りがあるときなど、子どもたちはちゃんと見抜き、反応が悪く成ったり、他の事を始めてしまったりということが起こります。
 絵本の読み聞かせは双方向のコミュニケーションであり、読み手の人柄やコンディションによって同じ絵本でも子ども達への伝わり方は千差万別です。子ども達とぜひ楽しい絵本の時間を探ってみてください。


(2)読める本と、楽しめる本は違う
 知的障がいのあるお子さんの場合、絵本や児童書などを選ぶときに生活年齢と知的年齢の両方を考えることが大切です。
生活年齢だけを考えると理解が難しい場合がありますし、知的年齢だけを考えると生活年齢的に「こんな子どもっぽい絵本は嫌だ」という思いをさせてしまう場合もあります。
 また、知的障がいのあるお子さんの場合、読める文字に関する発達と、理解できる文章に関する発達と、楽しめる内容に関する発達にギャップがある場合があります。そして、親御さんの側がどうしても子どもに背伸びをさせたい気持ちを強く負わせてしまっている場合があります。
 とある知的障がいのある声のケースでお母様いわく、
 「うちの子は〇〇〇〇の伝記とかもちゃんと読んでいるんですよ」とのこと。しかし、学校でその子に児童書などの読み聞かせをしてみてもどうにも気が乗ってきてくれないんですね。もちろん、ページを指して「ここは何て読む?」と聞けば、その子は音読もできるし、「~はどんな意味だか分かったかな?」という問いにもちゃんと答えることができます。でも、どうにも食いつきが悪い。
 そんなある日、別の子からのリクエストがあり、自由時間に日本の昔話の絵本の読み聞かせをしてあげていると、伝記が読めるといわれている子が遠くから、ものすごい集中力で、こちらを向いて、読み聞かせを聞いていたんです。
 もちろん、文字の勉強や、文章を読む勉強の教材として絵本や児童書を用いる場合があります。ただ、その子の本を楽しむ習慣を作ったり、本を味わい情操を育むという観点で考えた時、その子が楽しめる本を探ることがとても大切なんだと思います。

by wishizaka | 2023-01-23 02:19 | 石坂わたるの引き出し
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