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3期目最後の定例議会が終わりました。~知的障害者生活寮に関する条例改正に対する討論で登壇をしました~


三期目最後の定例会が終わりました。
妊娠・出産・子育てトータルケア事業の拡充にかかる経費の増額、
住居確保給付金の制度改正にかかる経費の増額などを含む、補正予算。
中野区知的障害者生活寮条例の廃止(法外施設であった同施設の廃止後は類似の機能を持つ法内施設となります。)
などの議決があり、石坂わたるは上記の2議案などに賛成をしました。
ただ、中野区知的障害者生活寮条例の廃止については思うところもあり、
賛成しつつ、くぎを刺すという主旨の賛成討論を行いました。(下記の通り)
なお、今回の討論は、脳梗塞による退院後、初の本会議での登壇となりました。
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【 討論の概要 】
・2018年の中野区知的障害者生活寮を廃止する条例には反対をしたが、今回は賛成をします。
・前回は廃止後に行き場を失う利用者が出てしまう可能性が高かったのですが、今回は廃止後に法内施設が作られるため、行き場を失う人が出ずに済みそうです。
・今回は、知的障がい者の親の団体などともしっかりと詳細を詰めながら進めることができたこともよかったと思います。
・ただし、区の障がい福祉全体でみると、2018年の時に「行き場を失う利用者が出る」原因の一つとして私が指摘した「今後も存続するショートステイが可能な施設であるコロニーもみじやま支援センターにおいて、知的障がい者は受け入れ可能だが、重度の身体障がい者については、職員のスキルの水準の問題から現状では受け入れができないと断られることがある状態」について、未だに受け入れ態勢が整わないとの理由で、重度の身体障がい者の受け入れができない状態が続いている。障がい福祉全体の問題は未だ解消しておらず、全体的な福祉人材の確保難が続いていることについての更なる対応を求めました。

【 討論の全文 】
第22号議案 中野区福祉作業施設条例の一部を改正する条例と、
第23号議案 中野区知的障碍者生活寮条例を廃止する条例に賛成の立場で討論を致します。

 今回の条例改正は、 22号議案で、「中野区弥生福祉作業施設の項及び中野区やまと福祉作業施設の項を廃止する」と言うものであり、
23号議案はやまと莊とやよい莊とで構成される、法外施設である、中野区知的障害者生活寮を廃止するというものです。
 今回条例改正によって、両施設は法定サービスへの移行と、福祉作業施設との一体的な事業の運営が行われる方向に進みます。
23号議案に関し、同様の条例改正は平成30年第4回定例会でも、2018年11月30日に上程され、同年12月14日に採決が行われ、
私も反対をし、反対多数での否決となりました。

 また、それに先立つ12月4日中野区議会本会議(第4回定例会)にて、私は一般質問で、
「やまと荘や、やよい荘について、福祉人材の確保の難しさを理由に、既存の事業者を含む様々な事業者が受託について手が挙がらず、施設廃止がなされようとしていた」ことを問題視する質問をいたしました。その中では、
「施設廃止に関し、施設利用登録者の親に対してしか区の説明がなかった」こと、
保護者からの様々な申し出も受け入れられなかったこと、
「声を聞くべき区民の中にこうした障害当事者及び家族や支援者が想定されていないとしたら問題であること」
を指摘しました。

 前回否決をされた条例と今回のものは条文上は変わらぬものですが、条例改正にあたり、前回は当事者・家族不在であったものが、
今回は親御さんたちの会としっかりと調整をし、障碍当事者にも説明を行ったこと、前回のような利用者の受け入れ先が不透明なままの施設廃止ではなく、
今回は法内施設化による新たな再出発が両施設についてなされる形での施設廃止であるため、賛成を致します。

 なお、2018年の時に問題点の一つとして指摘をしました
「今後も存続するショートステイが可能な施設であるコロニーもみじやま支援センターにおいて、
知的障害者は受け入れ可能だが、重度の身体障害者については、職員のスキルの水準の問題から現状では受け入れができないと断られることがある状態」が、
受け入れ態勢が整わないとの理由で続いていることについては未だ解消しておらず、
全体的な福祉人材の確保難が続いていることについての更なる取り組みの必要性指摘をしつつ、賛成の討論と致します。


by wishizaka | 2023-03-14 17:29 | 議会内の活動(質問など)
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