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令和7年度の予算案と予算の修正案についての議決が行われました。#中野区議会 #中野区予算案 

 本日3/7、中野区議会本会議にて、令和7年度の予算案と予算の修正案について議決が行われました。
また、これに先立ち、2/17に、令和6年度の補正予算の議決が行われました。

 石坂の賛否や、採決結果は以下の通りです。(敬称略)

2/17
【令和6年度(2024年度)補正予算】
一般会計補正予算         :石坂は反対。賛成多数で可決 (反対は、石坂のみ)

中野区用地特別会計補正予算    :石坂は賛成。全会一致で可決

国民健康保険事業特別会計補正予算 :石坂は賛成。全会一致で可決

後期高齢者医療特別会計補正予算  :石坂は賛成。全会一致で可決

中野区介護保険特別会計補正予算  :石坂は賛成。全会一致で可決

3/17
【令和7年度(2025年度)予算 (当初予算)】
一般会計予算(の一部)修正案 :石坂は反対。賛成多数で可決(反対は、立国ネ無、共産、都ファ、むとう議員、石坂)

修正後の一般会計予算     :石坂は反対。賛成多数で可決(反対は、むとう議員、吉田議員、石坂)

中野区用地特別会計予算    :石坂は賛成。全会一致で可決

国民健康保険事業特別会計予算 :石坂は反対。賛成多数で可決(反対は、むとう議員、石坂)

後期高齢者医療特別会計予算  :石坂は賛成。賛成多数で可決(反対は、むとう議員)

中野区介護保険特別会計予算  :石坂は賛成。賛成多数で可決(反対は、むとう議員)

 令和7年度の一般会計の主な反対理由は、中野サンプラザを巡り、私自身や同僚議員の予算総括質疑などでの質疑に関して、行政側の答弁(議員の質問に対する応答)が、それまでの答弁との整合性が取れない齟齬が多く、なおかつ、その問題を行政側が自覚をして改めるような様子が見えない状況が多数生じていました。予算審議における質疑応答において、正確な情報に基づく予算の適否の判断ができない状況が問題であると考え、反対をしました。
 また、修正案に関しては、中野サンプラザに関する問題が生じている状況に待ったをかけたいとする提案者(自民、公明、維新、れいわ、小宮山議員)の気持ちも理解できなくはないものの、修正案の採決の結果、予算案に修正がなされても、なされなくても、賛成できる予算でないことには変わらないとの理由で、反対をしました。
 国民健康保険事業特別会計については、新型コロナウイルスにR5年5月までに感染をした国民健康保険加入者への傷病手当金に関して、被用者のみが対象とされ、フリーランスや自営業者などの個人事業主が除外されている問題があり、反対をしました。
 なお、令和6年度の一般会計補正予算に関しては、中野サンプラザの計画がとん挫し、その頓挫によって支出が先送りとなった費用を、本来は景気変動による税収入の減に備えてお金を積み立てておくことを主目的としている、財政調整基金の年度間調整分に一旦入れて、そのお金をまた計画を再開する際に支出できるようにするというやり方に、問題があると考え、反対をしました。
 
 3/7の本会議にて行った令和7年度予算に対する石坂わたるの討論は以下の通りです。
(原稿通りに読めなかった個所や、その場で内容を加えながらしゃべったりもしているため、正確でない箇所があるかもしれません。正式には後日公開される中野区議会の会議録をご参照ください)

===(以下)=======
令和7年度の予算に関しまして、 

第7号議案 令和7年度中野区一般会計予算   に反対

第8号議案 令和7年度中野区用地特別会計予算 に賛成

第9号議案 令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計予算に反対

第10号議案 令和7年度中野区後期高齢者医療特別会計予算に賛成

第11号議案 令和7年度中野区介護保険特別会計予算 に賛成

の立場で討論をいたします。 

 来年度は普通会計を構成する一般会計と用地特別会計が減、国民健康保険、後期高齢者医療保険、介護保険に関する各特別会計は増となります。
 また、一般会計の歳出においては投資的経費の減に伴って一般会計全体では減。扶助費を含む義務的経費や、維持補修費を含むその他の経費が増となっています。また、一般会計の歳入においては構成比が最大である特別区交付金の割合が6年度の22.6%から7年度の24.3%へと高まっています。今後もこうした傾向が続くと、区の裁量でできることはどんどん減っていきます。こうした中、中野サンプラザを巡る、余計な支出の発生や、得られるはずであった機会損失がボディーブローのように後から区財政にダメージを与え、子どもたちに負の遺産となる可能性があります。
 
 さて、令和7年度に予算について、介護保険特別会計については、既存のサービスに関して、現状を踏まえた予算の確保がなされているため、最低限の供給はできるであろうことがうかがえ賛成は致します。
 しかし、2025年問題、2040年問題に関して、自治体で工夫が可能な介護予防・日常生活支援総合事業について今回の予算でもめぼしい新たな取組は見受けらないことが残念であり、子育て先進区の影で、介護や地域包括ケアが後回しになっていないかが心配です。
 健康寿命を長くし、高齢者のQOLの向上と制度の維持が、現在の子どもたちが将来負担する税や社会保障の国民負担率を抑えます。より効果を高めるスクラップ&ビルドが必要です。

 次に、国民健康保険事業特別会計については、
 今回、コロナ対策として傷病手当金が、令和5年の5月8日までに感染した被用者の方を対象として計上されています。
 令和3年第1回定例会では、私が提案代表者となりました「国民健康保険及び後期高齢者医療における傷病手当金の支給 範囲の拡大を求める意見書」が議会の圧倒多数の賛成多数で可決をしました。これは国に対する意見書ではありますが、フリーランスや自営強者などの個人事業主の個人事業に対する傷病手当の支給することに賛同をする議員がこれほどに多かったことに行政はもっと目を向けるべきです。
 国民健康保険に関して、今回も、そしてこれまでも区は国と歩調を合わせて被用者向けの傷病手当金を予算付けています。しかし、過去の決算を見ると、この傷病手当金の残は常態化し、これまでも、そして今回も、区の一般財源で個人事業主向けの傷病手当金の支給が実施できたはずです。

 新型コロナウイルスに限らず、また将来何らかの新たな感染症等が蔓延する事態が来ないとも限りません。医療保険においては、仕事を休んで医療にかかる機会の不均等について、被用者とそれ以外の一般国民とを問わず生命尊重の本義に徹し、普遍化を図らなければなりません。
 私は、個人事業主が切り捨てられることは不当であると考え、国民健康保険事業特別会計予算につきましては、反対いたします。

 次に、用地特別会計については
 仮称、上高田五丁目公園用地が一般会計に売却され、公園の整備が進むこととなります。公園名や児童遊具広場の名称募集も始まり、地域に愛され、区民にとって有用性の高い財産となるような整備を期待しています。今後も用地購入の際には、区全体での長期的な視点で何が必要かを考えていっていただければと思います。

 次に、後期高齢者医療特別会計については、基本的には適正に執行がなされる内容であると思います。しかし、還付金については「還付金=詐欺」という風潮が広がる中、電話や訪問によって還付を進めることが難しい状況下、できるかぎり工夫を重ねて、根気よく進めてもらいたいと思います。
 今後、工夫を重ねながら適切な徴収と還付を進めてもらえるよう求めつつ、賛成をいたします。

 そして、一般会計については、介護の仕事の魅力を発信する事業や、里親に関するフォスタリング事業、江古田三丁目重度障碍者グループホームの整備推進、ごみ減量アプリの多言語化、公園や街のユニバーサルデザインやバリアフリー化、災害用備蓄物資の拡充、異性愛者・同性愛者を含む男女どちらもが相談できる男女共同参画センターSNS相談の開設などは高く評価をいたします。

 一方で、中野サンプラザを巡っては、大きな問題があります。
 一般質問や予算委員会全体会において、私は、中野サンプラザの計画のとん挫やその対応を巡る問題について触れさせていただきました。
 しかし、その際に、中野サンプラザを巡っては誠実かつ立場が違うなりにも納得のいくようなやり取りをしていただけなかった印象を持ちました。
 また、他の同僚議員による予算委員会での質疑応答でも、常任委員会や特別委員会で既になされているやり取りと齟齬が生じている模様であること、昨日の予算委員会の全体会での私の理事者に対する質疑応答でも、3月中に議会に報告をしても、第三者機関の意見をきいて結論が出るかのような答弁もなされましたが、他の場では結論を出してから第三者の意見を聞くような答弁もあり、真偽が定かではなく、答弁する行政側の誠実さに欠ける印象がぬぐい切れませんでした。
 さらに、「職員がこの件について、知っていて議会に報告していなければ問題であるし、知らなかったら、それは区行政側の著しい落ち度であり問題である」と思われるやり取りも多く見受けられました。

 私は、これまであれこれ注文を付けつつも、一般会計の予算案については否決をされた場合の影響の大きさや、また、評価できる点も多々あるということを勘案して多くの場合賛成をしてきました。
 私が、予算案に反対するのは令和3年度の予算案以来のことであり、議員となって2度目のことです。その時にも予算の審査において、齟齬があり、信頼するに足る十分な質疑応答ができず、十分な審査が展開できなかったことを大きな問題としての反対をいたしました。

 なお、今回、私が所属した区民分科会における一般会計部分の審査では、立場や価値観あるいは優先順位などの違うところがありつつも、各部課長が真摯に議員と向き合い、言葉において信頼するに足る質疑応答ができたと思っております。ところが、こと中野サンプラザを巡っては、職員が私や他の同僚議員に対して、正直な言葉で真摯に向き合っているとはどう考えても思えないところが多々あり、責任をもって賛成することができないと考え、反対をいたします。そして、予算の修正案については、修正がなされても、この予算には賛成できないため、反対をせざるを得ませんが、これまでの議論や昨日の全体会での質疑応答を踏まえると、修正案を出された方々の主張は大いにうなずけるところです。

 なお、今回の予算委員会の審議では、中野サンプラザを巡る対応について「行政の判断に誤りはなかった」という主旨の答弁も散見されました。職員数2000人超の行政組織が決めたことについて、自ら気づき反省するという事ができない状況において、42人しかいない議員一人一人に対してその存在を軽視していないでしょうか? 私は、今の状況は、議会による行政に対するチェックを多くの目によって強めねばならない事態だと思っていることを申し添え、私の討論といたします。

令和7年度の予算案と予算の修正案についての議決が行われました。#中野区議会 #中野区予算案 _f0121982_23565439.jpg


by wishizaka | 2025-03-07 23:58 | 議会内の活動(質問など)
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