「同性愛者を狙った犯罪が再び起こらない対応をしていって欲しい。」
「同性愛者などセクシュアルマイノリティについて教育や社会啓発の場できちんと教えて欲しい」という旨の要望書を、呼びかけ人の一人として、今週、関係各所に提出してきました。
東京都総務局人権部人権施策推進課の担当者の方や、東京都教育庁総務部教育情報課公聴担当の方などにお会いして少々お話をしたりもして要望書を手渡すことができました。
中でも人権部の担当の方は、過去の東京レズビアン&ゲイパレード(TLGP)の際に行われた人権に関するシンポジウムも見に行ったことがあるとのことで、「国レベルでも、同性愛者の人権について、取り上げる方向になっています。私たちも取り上げるべきひとつの課題だと思っています。だた、他のものも含めて11項目ある人権問題の中で、どういう順番で取り上げていくのかということもあり、今すぐ同性愛者の人権に取り組むというお返事はできません。ただ、既に同性愛者について記載がされている『みんなの人権』について、パネル展示をしたときには、同性愛者についての記載部分も含めて展示をおこなったりしていきます。」とのことでした。
これまで、「同性愛者は、自分が同性愛者であることがばれるのが怖くて警察に届け出られないから。」という理由で行われてきた暴行事件や殺人事件では、加害者に中・高生が含まれていたケースがあります。
こうした事件が起こる根っこは、「汚いホームレスは暴行しても構わない。」、「疲れ果てたオヤジを殴って金を奪っても構わない。」、「夜中に無防備に一人で歩いている女を襲っても構わない。」と同じような「同性愛者は気持ち悪いからどんな目にあわせても構わない。」という考え方にあると思われます。今回は
「同性愛者や多様なセクシュアリティについて、教育内容のひとつ(人権教育や多様性の尊重など)として取り上げてください。」
「同性愛者や性同一性障害、インターセックス(男性の身体と女性の身体を併せ持つ人)などのセクシュアルマイノリティについて、東京都職員や、東京都の外郭団体の職員への人権研修を実施するようにしてください。」といったことを要望書に入れましたが、自分と異なる人の多様な生き方を尊重し、社会で共に暮らしていけるそうした社会を目指していきたいと思っています。